個人起業家として活動する上で、自己管理はとても重要なこととなります。
時間管理やタスク管理などの直接的にビジネスに関連するものもあれば、モチベーションやマインドセットなど直接は関係しなそうな内部的な要素まで様々です。
ここでは自己管理の中でも内部的な要素に最も大切になる部分、自己肯定感と自己効力感の2つの中から自己肯定感について解説していきます。自己肯定感と自己効力感は起業家として、ビジネスをしていく上でマインドセットと同じくらいに大切な要素となります。
自己肯定感と自己効力感は売れる起業家になる為に必要となる2つの感情です。成果を出す為に、出来る起業家になる為に必要なこととなります。自己肯定感とは何か、どのように自己肯定感を高めるのかを解説します。
自己肯定感の高めるには|そもそも自己肯定感とは
自己肯定感とは自分の存在や価値を認めることです。
そもそも日本人は自己肯定感が比較的低い国民性を持っています。
自己肯定感が低い現れとして、日本人は謙遜が美徳という風習を昔から持っており、日常生活やビジネスの場面においても謙遜をしてしまう癖があります。
また、日常生活の中において自己肯定感を下げてしまうような言動も多く存在しています。
- うちの子は全然できない
- うちの子はバカだから
- なんでできないんだ
- こんなこともできないのか
一例ですが、上記のような言葉は普段の生活の中でも耳にする機会が多いかと思います。
直接耳にしなくても、本を読んでいたり、テレビを見ていてもよく使われる言葉だったりします。
このような言葉や情報を普段から得続けることで、自己肯定感は下がってしまいやすくなります。
こうした生活の中で自己肯定感が低くなることは、あなたのビジネスにも直接的に影響を与えてしまいます。
自己肯定感は自尊感情とも呼ばれ、自分自身に対する考え方や感じ方を直接表します。
- 自分は価値のある人間である
- 自分は大切な存在である
- 自分は誰かに必要とされている
- 自分は周囲によい影響を与える存在である
自己肯定感を高めるという言葉もありますが、自己肯定感を持っていることで、上記のような考え方を普段から持つことができ、ビジネスにおける行動や言動に様々な違いを生じさせます。
自己肯定感の高い人の特徴
- 自分は出来る
- 挑戦する気持ちがある
- 失敗してもまた立ち上がることができる
- 自分は愛されている
- 人に優しく接することができ、良い人間関係が築ける
- 相手の良いところに気づくことができる
- 自分の意見を言うことができる
- 自分自身を大切にすることができる
- 周りに振り回されない
- 問題解決の能力が高い
- 周りからの評価に振り回されない
- 自分に自信を持つことができ能動的である
自己肯定感が高い状態は、起業家としてだけではなく、人と接する際のコミュニケーションや新しいことへの挑戦する気持ちなどにも関係してきます。
そうした自己肯定感の高い人に対して自己肯定感の低い人について紹介します。
自己肯定感の低い人の特徴
- 劣等感が強い
- 自分はダメな人間だと思っている
- 自分はできない
- 人の顔色を気にしている
- 自分の意見を言えない
- 他人を認めることができない
- 自分の件を言えない
- 他人を認めることができず、優しくできない
- 自分は幸せになる価値はない
- 自分を大切にすることができない
- 他者の意見を聞くことができない
- 問題を解決する能力が低い
- 他人を常にジャッジしている
- 様々な場面で罪悪感を持ちやすい
- 自分に自信が持てず主体性が低い
- 常に他者の言葉に振り回されてしまう
自己肯定感が低い状態を見てみると、マイナスの要素が多く含まれています。
起業家として活動するにあたり、上記の自己肯定感の低い人の特徴を持ったまま活動していたとしたら、あなたの活動にどれだけの損失をもたらしてしまうのか想像はできるかと思います。
個人起業家として成功するためには自己肯定感を高めることが重要になります。
集客をする為に、どのようなメディア(媒体)を活用していても、どのようなマーケティングの施策を打っていたとしても、自己肯定感の低さが動画や言葉に現れてしまっては見込客に響かせることが難しくなってしまいます。
まずは起業家としてのあなた自身の自己肯定感がどのような状態にあるのかを理解し、自己肯定感を普段から高める習慣を取り入れることは、起業家人生において成功をもたらす大きな要因となります。
自己肯定感の高める7つの方法
- 達成経験を持つ
- 筋トレとランニング
- 日々の日誌をつける
- 肯定的な言葉を増やす
- 褒められたら「ありがとうございます」と受け取り方を変える
- 肯定してもらう
- 環境をコントロールする
自己肯定感の高め方|達成経験を持つ
達成経験とは、小さな成功体験と言い換えることもできます。
日常生活やビジネスの中において、毎日決めたことをやることが効果的です。
毎日決めたことをやろうとする場合に、難しいことや大変なことをやろうとしてしまうケースがあります。そうしたやり方は自己肯定感を高める方法としては逆効果を作る可能性もあるので注意しておきましょう。
自己肯定感を高める為に、やることを決めるには小さなや些細なことから始めることが大切です。
- 毎日お風呂を洗う
- 朝起きたらすぐに顔を洗う
- 12時になったら昼食を取る
- 夜23時には寝る
上記のように簡単にできることでも大丈夫なので、自分との約束事を作り、それを守るということがポイントです。
起業をしていると、ブログを書かなくては、メルマガを出さなくては、クライアントに連絡をしなくてはなどのように、やらなくてはいけないことも存在してきます。
自己肯定感の高め方|筋トレとランニング
自己肯定感を高める方法として、筋トレやランニングを普段から行うことも効果的です。
筋トレやランニングが優れている点としては下記のようなことがあります。
- やりきった感を作れる
- 汗をかきストレス発散に有効的
- 距離や時間などを数字として記録しやすい
筋トレを行うことで、自分の体に筋肉をつけることができます。筋肉がつき、体格がよくなり、見た目が変わってきます。そうした自分の変化を鏡を使い視覚的に確認することで、自分自身の成長を実感することができるようになります。
筋トレは基礎代謝を上げてくれることでダイエットにも効果が持てますので、自分自身の体調管理にもプラスの働きをもたらしてくれます。
ランニングにおいては、一定時間ランニングを行うことで、脳の中で「ドーパミン」「ベータエンドルフィン」というホルモンが放出されます。
ドーパミンは「快感ホルモン」とも呼ばれ、あなたの感情にすがすがしさをもたらしてくれる働きがあります。
ベータエンドルフィンは「幸せホルモン」とも呼ばれ、あなたに幸福感をもたらしてくれる働き要素があります。
走ることが苦手という場合にはウォーキングを行うことでも同様の効果を得ることができます。
筋トレとランニングを同時に行うことで、より高い相乗効果を得ることができます。そして、より自己肯定感を高めていくことができるようになります。
自己肯定感の高め方|日々の日誌をつける
自己肯定感の高め方として日誌をつけるという方法を紹介します。
ここで紹介する日誌は、1日の出来事を書き出す日記とは別ものです。
日常生活やビジネスを行っていく中で、達成できたことや、頑張ったことを書き出していきます。
日誌で書き出す内容例
- 良かったことを書き出す
- 自分を褒めてあげたいこと
- 頑張ったこと
- 達成したこと
- 周囲の人からしてもらったこと
- 感謝したいこと(ささいなことでもOK)
- 嬉しかったこと
- 自分の長所と思えたこと
上記の情報を書き出すことで、その日の振り返りが出来るだけではなく、蓄積した際に見直し、自分のやってきたこと、達成したことや頑張ったことを視覚的に確認することができます。
振り返りや読み返しをすることで、自分を見直すことができ、自己肯定感を高める。自己肯定感の高い状態を維持する効果を作ることができます。
日誌の書き出し方
日誌を書く際には、日記のように文章で書き出す必要はありません。もちろん、文章で書く方がラクという場合は文章で書き出しておきます。
文章の他に、リスト形式で書き出す方法もあります。リスト形式では、達成したことや約束ごとなどを箇条書きで下記のようにまとめることができます。
- 目覚ましが鳴る前に起きることができた
- 朝起きてすぐに顔を洗えた
- ランニングで2キロ走ることができた
- 腕立て伏せが30回続けてできた
- ブログが書けた
- セミナーをやりきった
- クライアントの契約が取れた
簡単なものから、毎日は難しいようなものまでを箇条書きにしてまとめておくことで、後から読み返した際にパッと見て確認することができます。
自己肯定感の高め方|肯定的な言葉を増やす
肯定的な言葉を意図的に増やすことも自己肯定感を高めることに効果的です。
肯定的な言葉を使う際には2つの方法を用いることができます。
肯定的な言葉を増やす①|ポジティブな言葉を使う
自己肯定感の低い人はネガティブな言葉を使う傾向があります。自分を悲観してしまったり、自分を責めてしまったりする傾向があるので、ネガティブな言葉を使ってしまうことは当然とも言えます。
そうした際に、まずはネガティブな言葉を使っていることに気づくことが大事になります。
ネガティブな言葉に限ったことではありませんが、人は無意識に言葉を選択して使っています。それは、人と話す時も自分自身との会話をする時も同じです。
自分とも人とも会話をする中で、まずはネガティブな言葉を使っていることに気づき、意図的にポジティブな言葉を選択し日常生活にポジティブワードを増やしていくことで、自己肯定感を高めることに繋げることができます。
肯定的な言葉を増やす②|自分への質問を変えてみる
「なんで自分はできないんだろう」自己肯定感の低い人はこのように考えてしまう傾向があります。
これは、自分自身への質問とも言い換えることができます。
- なんで自分には・・・
- どうして自分は・・・
- なんで自分ばかり・・・
こうした自分自身に対する質問を、マイナス要素の質問から「 どうやったら出来るだろう」などのプラスに繋がる質問に置き換えることも自己肯定感を高める為には効果的となります。
自己肯定感の高め方|褒められたら「ありがとうございます」と受け取り方を変える
冒頭でも紹介したように、日本人は謙遜を美徳とする傾向が強く残っています。
人から褒められた時に「ありがとうございます」と受け止めることが苦手というケースも謙遜の中から生じているものです。自己肯定感を高める方法の一つとして、謙遜を一度置いておき、褒められたら「ありがとうございます」とまずは返してみる。その習慣を持ってみる。
たったこれだけのことでも自己肯定感を高める方法として効果的です。特に、褒められるということは、自分にではなく、他の人からの評価を得るということです。
自己肯定感の高め方|肯定してもらう
「ありがとうございます」と受け止めるの中でもお伝えしましたが、自分以外の人に認めてもらうことは、自己肯定感を高める上でとても効果が期待できます。
そうした中で、あなたの活動を知っている人やあなたの周りで支えてくれる人などに下記のように対応をしてもらうことで自己肯定感を高めることができます。
- 努力した過程を褒めてもらう
- 話をしっかりと聞いてもらう
- 感謝を伝えてもらう
- 愛情を言葉で伝えてもらう
こうした肯定してもらうことは、起業家としての活動だけではなく、子育ての中やプライベートの中でも取り入れることができます。
これは、必ずしもビジネスに関することに限ったことだけではなく、日常生活の中でも比較的簡単に取り入れることができる自己肯定感を高める方法となります。
また次で紹介する環境をコントロールするの方法を取り入れることで、肯定してくれる人を増やすことができるようになります。
自己肯定感の高め方|環境をコントロールする
自己肯定感の低い人の傾向として、普段の生活環境やビジネス環境が大きく影響しているケースがあります。
こうした、あなた自身がきっかけとなり自己肯定感を落としていな場合は、今の環境を見直すことはものすごく効果を発揮してくれます。
- 嫌な人から距離を取る
- 自分を認めてくれる人たちと付き合う
- 肯定的に受けとめてくれる人と接する
- 共感してくれる人と付き合う
上記の4つのパターンは環境をコントロールする方法として最も効果的な方法です。
嫌な人と一緒にいることは、モチベーションを下げることにも直結してきます。そうしたあなた自身に悪影響を与えてくる人と距離を作ることで、あなたの自己肯定感を上げやすい環境を作ることができます。
これまでにもお伝えしたように、自己肯定感は自分自身でできることと、自分以外の人がいなくてはできないことの2種類にわけられます。もし周囲に人がいないと感じたのであれば、まずは人と会いにいくことも環境を作る方法として効果的です。
人と出会う中で、自分を認めてくれる人、肯定的に受けとめてくれる人、共感をしてくれる人を見つけることが大切です。上記に当てはまらない人の見つけ方や区別の仕方としては下記の特徴のある人とは距離を近づけないようにすることが有効です。
付き合う人を見定めるポイント
- 自分の話ばかりをする人
- 会話をしていて周りばかりを気にする人
- でも、だってなどの言葉を多用する人
- 会話をしていて話を聞かない人
上記のような人は、常に自分が軸となって行動をしている傾向が強くあります。
自分を軸にしているということは、あなたに興味を持っていない。損得で付き合う人を決めている。あなたの話は聞きたくない。こうした考え方の傾向があります。
もし今現在に関わっている人がいるのであれば、上記の要素を含んでいる人がいないかを探してみるのも環境をコントロールする為の第一歩となります。
自己肯定感を高めるのはOK|でも実はマインドセットは別ものです
自己肯定感はマインドセットと同じものとして考えられてしまいますが、実際には全くの別物です。
マインドセットは、心構えと表わすこともできます。そうした心構えは自分何か対象があった際に生じるものです。
それに対して、自己肯定感は自分を対象にした考え方のものです。
起業家としてビジネスで結果を出す為にはマインドセットはとても大切な要素となります。そうした成功する為の要素を手に入れる為にも、あなたがあなた自身をどう見ているのかが重要です。