起業して成功する為に必要不可欠なものにコンセプトがあります。
ライバルとの違いや、差別化などと表現されることもあります。
コンセプトを決めることは、あなたの起業家人生の看板を持つことにもなります。
あなたが何をしてる人なのか、どんなサービスや商品を扱っているのかを表すもの、それがコンセプトです。
ここではそんなコンセプトの作り方を紹介していきます。
起業して稼ぐためのステップ|成功するにはコンセプトを決めることから
ターゲットが決まったら、次はコンセプトを決めていきます。
コンセプトは起業してからお客様があなたの商品を購入するまでの流れで、一番最初の接触ポイントになります。
飲食店やコンビニなどを思い浮かべてもらえればと思いますが、お店と一緒にそこには看板が出ていると思います。
看板のないお店は見つけてもらいにくいものです。
そして、看板があっても何屋さんかわからなければお店にお客様は入りにくいですよね。
あなたの作るコンセプトは、そうした看板でもあり、何屋さんかを伝える役割を担っています。
起業家に必要なコンセプトとは
コンセプトは、あなたのビジネスの在り方と定義しています。
わかりやすく言い換えれば、あなたのビジネスはどんな人に向けて何をするものなのか、ビジネスにおける企画の方向性を決めることです。
企画の方向性といっても、抽象的なものなので私は下記のように定義をしています。
- 誰に向けて
- どんな商品を通じて
- どんな悩みを解消するのか
- そしてあなたから商品を購入する理由は何か
上記の4つを決めてビジネス活動をすることで、今後お客様になってくれる人に向けて、あなたの存在を知ってもらうことができます。
- あなたが何者なのか
- あなたは何をしている人なのか
- あなたは何をしてくれる人なのか
起業をしてビジネスで成功するにおいて、まずは未来のお客様に知ってもらうことが最初の第一歩です。
そして知ってもらう為には、そうした未来のお客様=見込客にあなた自身、あなたのサービスに興味を持ってもらう必要があります。
その為にもコンセプトを決めることは大切になります。
コンセプトを決める時に考えるポジショニング
コンセプトを考える時にはポジショニングという視点から考えることも大切です。
ポジショニングとは、ライバルとあなたの違いを作り出す考え方です。
コーチやコンサルタントなどの個人起業家は数多く、同じようなことをやっている人も多数存在しています。
そうした数多くの中の一人になるのではなく、ライバルとは違うあなただけの優れた強みを打ち出していきましょう。
コンセプトがブレると成功できない理由
コンセプトはあなたが何屋さんなのか、つまり何をしている人なのかを伝える為にあります。
しかしコンセプトがブレることであなたの存在がコロコロと変わってしまうと、何をしている人なのか、信用できる人なのかと不安を与えてしまいます。
集客ができていない、売上が上がっていない時にコンセプトを見直すことは大切ですが、一度成果が出たのであればコンセプトは同じものを使うようにして、ブレないようにしていきましょう。
起業コンセプトを作る5ステップ
起業して成功を手に入れる道として、市場における差別化を実現する為に「コンセプト」を作成するための具体的な方法を5ステップで解説していきます。
自分の商品・サービスや自分自身をどのように差別化してビジネス活動をしていくのかをわかりやすく・シンプルに表現したもの
下記の5つのステップに沿って、売上獲得につながるコンセプトを作成していきます。
1つ1つの要素を明確にしていき、売上アップにつながる差別化を実現してください。
- 売れる市場を探す
- モデリングをする
- 自分の強みを明確にする
- ライバルの強み・弱みを明確にする
- コンセプト化させる
①売れる市場を見つける
コンセプトを作成する最初のステップは、『市場』を明確にすることです。
市場はターゲットを決める際に決まっているケースが多いですが、あなたがどんな市場でビジネスを展開するのかが決まっていない場合は下記の記事をチェックしていきましょう。
https://lian-marketing.com/business-target-1/
コンセプトを決める際に市場選びを間違えてしまうと、ビジネスで成功することができなくなってしまいます。
なぜなら、“売れない”市場には自分の商品を購入してれるお客様が存在しないからです。
商品が売れなければ、売上を獲得することができないので、必然的にビジネスを続けることが難しくなります。
ターゲットのニーズ・ウォンツの度合いが高い
ニーズ・ウォンツとは、商品に対する欲求を表現している言葉です。
ニーズやウォンツ高いほどターゲットは、ニーズ・ウォンツを満たすための商品・サービスを欲しいと感じています。
つまり、ニーズ・ウォンツを満たしてくれる良い商品・サービスがあれば、購入してくれるということです。
逆にニーズ・ウォンツの存在しない限り、ターゲットは商品・サービスを購入してくれないのでビジネスを続けることができなくなります。
・商品が欲しい“理由”が明確に存在している
<ニーズの参考例>
- 腰が痛いだからシップが欲しい
- 車が故障したから修理したい
- 水道管が破裂したから修理したい
・商品に対していだく上限のない欲求
・商品が欲しい明確な理由はないが“欲しい”と感じる感情が強くある
<ウォンツの参考例>
- もっとお金が欲しい
- もっと成功したい
- もっとモテたい
- 高級車に乗りたい
参考例から分かるように、「ニーズ」よりも「ウォンツ」の方が商品・サービスが売りやすく、高い価格で売ることができます。
自分の市場を見つけるときの参考にしてください。
②モデリングをする
自分が求める結果を出している人のマネをして自分のものにしていく」という手法
成功者をマーケモデリングすることで「売れる市場がある」という事実をさらに明確にすることができます。
なぜなら自分がビジネスをしたい市場に成功モデルが存在しているという事は、その市場が必ず存在していることを示しているからです。
もし未開拓の市場でビジネスをする場合は、様々なマーケティングのテストを必要とするため膨大な資金が必要になります。
しかし、成功モデルが存在している市場は、成熟している市場であることがほとんどです。
市場が成熟していると、マーケティングの成功事例が既にたくさんある状態なので、膨大な資金を利用してマーケティングのテストをする必要がありません。
成功モデルをそのままモデリングすればいいからです。
そのため、これから起業する人でもモデリングの技術を活用すれば、売れる市場を明確にし、差別化実現への成功モデルを手にすることができるのです。
モデリングのポイント
- 自分の市場で成功している人・成功モデルを探す(Google検索などを利用する)
- 成功モデルは、誰にどんな価値を提供しているのか
- 成功モデルは、ターゲット層のニーズ・ウォンツをどのように満たしているのか
③自分の強みを明確にする
- 自分の中のすぐれた能力
- 周りの人よりも上手くできる事柄
- 人よりも情熱を持てるポイント
自分の強みを探す時には、まず下記の4つの視点で分解してみましょう。
- やりたいこと
- やりたくないこと
- できること
- できないこと
4つの視点で分解をすることで、下記のように表を作ることができます。
やりたいこと | やりたくないこと | |
できること | ○ | ○ |
できないこと | △ | × |
できる×やりたいこと
これは、あなたにとって一番モチベーションが保ちやすいビジネスと言えるでしょう。
その反面で、同じように考えるライバルがいる可能性も高いかもしれません。
ライバルがすでにいる場合は、成果を出しやすい傾向があるためオススメ度は高めです。
できる×やりたくない
あなたにとっては、やりたくないことが含まれる為、モチベーションを保つことも難しいかもしれません。
その反面で、市場においては同じようにやりたくないと考える人がいる可能性があります。
その場合、やりたくないことを人にお願いしたいという需要が生まれます。
成果を出すという面で考えると、オススメ度は高めになります。
できない×やりたい
できないことであっても需要があればビジネスに選ぶことも成功する一つの道ではあります。
しかし、できないものはできないでしょう。
自身でスキルを磨く方法もありますが、時間も資金を必要となる可能性があります。
この場合には、一緒にビジネスを展開できるパートナーを探したり、人の商品を紹介するなどのスタイルで考えることもおすすめです。
ですが、起業初心者として考えるのにはオススメ度は低めとなります。
できない×やりたくない
できない上に、やりたくないことであれば、ビジネスチャンスがあったとしても手を出すことはオススメしません。
起業して成功しようと考えれば、自分自身で前向きに取り組める市場やビジネスを選択することも重要となります。
市場に需要があったとしても、ここでのビジネスはオススメしません。
④ライバルの強み・弱みを明確にする
最後にライバルの強みを明確にしていきます。
ライバルの強みを明確にする理由は、ライバルの強みとは違う部分で自分の差別化コンセプトを構築するためです。
ライバルが弱みとしている部分で自分の強みを活かすことができれば、差別化や売上獲得に繋げていくことができるからです。
どんなに強力なライバルでも弱みは必ず存在しているので、いかにご紹介するポイントを意識しながら、ライバルの弱みを探してみてください。
■ライバルの強み・弱みを見つける5つのチェックポイント
- ライバルのターゲット
- ライバルの主張(コンセプト)
- ライバルの実績、経歴
- ライバルの商品内容
- ライバルのブログ・メルマガなどの内容
⑤コンセプトを完成させる
ステップ1〜4の内容を踏まえて、自分のコンセプトを完成させます。
コンセプトを作成しやすくなるパターンを紹介していきます。
ただし、コンセプトには「これが正解」というものはありません。
まずは思いつく限り、紙の上に書き出してみることをオススメします。
■コンセプトを作成する5つの切り口
【切り口1】誰でも簡単に使いこなせる
【切り口2】イヤな事を避けながら目的を達成できる
【切り口3】短時間で可能
【切り口4】忙しくても可能
【切り口5】確実、安全にできる
まとめ
コンセプトを決めていくことは、起業後の売上に大きな違い作ります。
お客様から見て、あなたが何をしている人なのか、どんな商品やサービスを提供しているのかが、コンセプトには含まれてきます。
最初は難しいと思うかもしれません。
しかし、一度決めてダメだったとしても、次にもう一度考えるチャンスがあります。
一度の失敗で諦めてしまっては、起業して成功することは限りなく難しくなってきます。
ここで紹介したコンセプトの作り方を参考にしてもらい、お客様の心に響くコンセプトを作ってみてください。